幼稚園の親子バス遠足、ご苦労様でした。今年の遠足は、姉妹園によって雨模様の園と晴天(夏日)の園とで、天のご機嫌が分かれてしまいました。

先生達は、晴れバージョンと雨バージョンの二パターンを常に考え、それまでの準備の過程で、予め現地に見学にいったりして、遊べる場所や危険な場所などを確認します。

子ども達の期待をかなえてあげたいと、できれば晴れて欲しいと願いながら、2週間前くらいからハラハラドキドキで当日を迎えます。当日も、先生達の現地の知り合いなどを通じて、現地情報も収集します。そんな先生達を思うと、晴れて欲しいことを願うのです。でも天はそう思いどおりばかりにはいきません。それでも、すぐに気持ちを切り替えて、雨でも雨なりに楽しくできるように、先生達はアイデアを出し合います。そんな今年の遠足でした。

ただ、バス代が国土交通省の通達で、安全確保のためのバス運転手さんの待遇維持等の観点から、高額とならざるえを得ず、園も補助はしているのですが、保護者の負担については申し訳なく存じます。しかし、子ども達の笑顔をみると、バスによる親子遠足を続けていければと思います。

さて、6月に入ると、子ども達の活動も活発になり、お友達どうしの活動の広がりの反面、押さえていた自分の気持ちをそれぞれに出してきて、お友達とのトラブルも増えていきます。この幼児期の様々なトラブルを勧善懲悪(良いか悪いかの二者択一)の短絡的な捉え方ではなく、成長の過程と捉えることが大切なのです。そうして、友達と仲良くなったり、喧嘩したりしながら、友達との付き合い方など、子ども達は学びを続けていきます。さっき喧嘩していた子は、また仲良く遊んだりもします。そのうえで、お友達どうしのトラブルには、先生達はそれぞれの子どもの思いや気持ちをくみ取り、子ども達を繰り返し指導しているところです。

先生達は、お子さんと遊びながら、その行動を見まもり、また食事や排泄など生活面のお世話など一日中動いています。先生達の負担も多く、多分、3日間でも、多くの子ども達と一日中過ごすと、きっとその大変さをご理解していただけると思います。そんななかで、怪我等もしないよう注意していますが、子どもの行動は一瞬で、注意を払っていても限界もあります。

子ども達どうしのトラブルがあったときに、時として保護者からお叱りを受けることもあります。先生達にも言いたいことがあっても、陰で涙を拭いて黙って耐え、子ども達には笑顔で一生懸命お世話している姿を見ていると、そんな先生達に温かいお気持ちで包んで欲しいと切に思います。もちろん、何かのご意見があれば率直にお寄せいただければ嬉しいです。ご意見は様々な改善に繋がります。

 しかし、そうしたときに、なによりも大事なことは、保護者の皆様と私たち保育者とが信頼し合い、子どもにもっとも大切なことが何かを考えていければと思うのです。そのように、保護者の皆様と一緒に子育てをしていければと何時も願っています。