爽やかな5月の季節となりました。ゴールデンウイークは、いかがお過ごしでしょうか。園生活が少し中断し、戸惑うお子さんもおられるかも知れません。それでも6月頃には、園の活動も活発になってくると思います。

子ども達の遊びの活動は、興味をもった遊びを連続的・持続的に進めることが大切です。興味を持った活動ほど、自主性のある意欲をもって、新しいことを発見し学んでいきます。このような考え方のもと、近年の保育理論・実践は大きく変革しつつあり、その遊びの持続性・連続性をより重視し、これまでの行事等についての見直しがなされているのが実情です。

行事自体はその意義もあり、子ども達にとって、ひとつの節目になり、園生活の多様性や変化をもたらします。このため行事と日常保育をできるだけ結びつけて、行事を日常保育の延長線に位置づけ、様々な変革を行って参りました。他方、子ども達が主体的に興味を持った遊びを、行事の準備のために中断してしまう側面もあります。大きな行事ほどその中断が多く生ずることも否定できません。

こうした保育の変革に即しながら、行事の良さと子ども達の遊びの連続性・持続性の重視とのバランスを考えながら、行事のあり方を考えていく必要があると考えています。このため、今年度以降、子どもの保育にとって、何が大切で、そのためにどうような保育のあり方が良いか、先生達と共に行事を一つひとつ見直し検討して行くこととしています。これが今年度保護者の皆様に、今後行事の見直しをして参りたいとお知らせした趣旨です。

行事を縮小・廃止するに、保護者の皆様にとって、楽しみにし、また期待されていたが故に、寂しさや物足りなさを感じられることもあろうかと思います。そのとおりであり、そのことは十分理解しているところです。

しかし、本当に、子ども達にとって何が大切かの子どもを真ん中(主体)に置いて考えていくことに、皆様のご理解をお願い申し上げます。

かつて、運動会は午後まであって、お昼にグランドで親子のお弁当タイムがありました。またアドベンチャースクールは、以前はお泊まり保育として文字通り園児の泊まりがありました。これを変更・廃止したときも、保護者の皆様のなかには残念だとのお声もありましたが、その後これに変わる変更された行事内容についてご理解をいただいているかと思います。

鯉のぼりが泳ぐ青空に、子ども達が思い切りお外で遊ぶのを見ていると、気持ちも若返り、童心に戻ります。子ども達と過ごせることは幸せだとつくづく思います。子ども達は、お父さん、お母さんにとっても、また私たち皆の宝でもあります。