新入園児の皆さん、進級児の皆さん、おめでとうございます。

待ち望んでいた桜の時季、そして新しい出会いの4月となりました。園では、新しいお友達をお迎えし、新しい生活が始まります。

子ども達が楽しく過ごせるように、先生達も新たな気持ちで、新学期の準備に頑張っています。

この欄は、つたない子育ての経験のお話しの頁ですが、これまで園を通して学びまた感じてきたことについて、皆様の子育てに少しはお役にたてればと願って、平成2年から始め、これまで1ヶ月も休まずに書き続けて参りました。

お忙しく、なかなか読んでいただける時間も少ないかとは存じますが、お時間のある時に、一読していただければ幸いです。なお、過年度の頁も、ホームページに掲載されています。

さて、新入園児のお子さんはもちろんですが、進級園児のお子さんにとっても、新しい環境のもと、4月・5月は緊張のなかでの園生活で、戸惑いながら、不安そうなお子さんも多いと思います。しかし、次第に園生活にも慣れていきますが、5月の連休明けにはまた逆戻りするお子さんも多いものです。

6月に入ると活動は活発となり、他のお友達とのかかわりが増えてきます。それでもまだまだお友達とのかかわり方が上手くいかず、互いの欲求のぶつかり合いで、どうして良いか分からず、喧嘩やトラブルも多く見られるのがこの時期かも知れません。

そんな過程をとおして、次第に園生活を学び親しんでいきます。この時期の子どもの成長はそれぞれ個性があって、そのスピードもまちまちです。しかし、目には見えにくくとも、時間の経過のなかで確実に成長を続けています。

子育ての重要な一つは、待ってあげることではないでしょうか。

他の子と比較して必要以上に焦ったり、可哀想だと心配し待ちきれずに過度な干渉をしすぎることは、子どもの自らの成長を妨げることになります。

お友達と喧嘩したり、困難に突き当たって泣いたり、そんななかで、それをどう対応するかを小さな心のなかで学んでいるのです。

園は小さな社会、担任の先生はもちろん、職員室、キッズルーム、英語科の先生達も、看護師さん、給食室の栄養士・調理師さん、運転手さん、事務員さん達も、子ども達を支える小さな社会の一員です。そして子ども達はその小さな社会の一人として学び歩み続けていきます。

私たちは、そんな子ども達の成長にそっと寄り添って参ります。

これからの園生活、どうかよろしくお願い申し上げます。