9月の幼稚園の運動会は、熱中症を考えて例年よりも1週間遅く致しました。

雨のため屋内で実施した園もありましたが、各園無事に終えることができました。皆様のご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

9月には敬老の日もありましたが、当日、敬老の日にお祝いされるより、誕生日のお祝いの方が嬉しいというテレビの街頭インタビューが流れていました。高齢者の一人として、年寄り扱いされたくないという気持ちに共感できるような気持ちがします。

ところで、今月は「子育てにおける祖父母の役割」について考えてみます。既におじい様やおばあ様のおられないご家庭もあろうかと思いますが、そこはご容赦いただければと思います。

私自身、祖父母とは春・夏休みやお盆・お正月など田舎に帰ると会うことができ、祖父母の優しさと思慮深い考えや慈愛を感じ、こどもながらに学ぶことが多かったと思います。また自分の子ども達は青年期になるまで、祖父母と同居して育ちました。親から厳しくされると、こどもにとって祖父母は安息の場所だったようです。また親に内緒で、時々お小遣いを貰っていたようです。

先日、「祖父母は幼稚園や保育園の代わりになるか」と題する、慶応義塾大学総合政策部教授中室牧子先生の文章を目にしました。2019年に行われた調査では、祖父母と同居している子は小学6年生19.8%、中学2年生21.2%、高校2年生で21.3%となっており、昔と比べれば祖父母との同居率は低下していますが、実は両親で働く母親が多くなってきたことから、孫の面倒を見ている祖父母は増加しているそうです。子育てにおいて祖父母は頼れる存在、力強い味方ということでしょう。

中室先生によれば、祖父母が孫にもたらす影響について、プラスの面があると同時にマイナスも面もあり、プラスの面としてコミュニケーション力や言語発達に良い影響がある一方、肥満になりがちであることを示す研究結果があるそうです。祖父母による甘やかしとならないように注意が必要と言っています。

そして、また先生によれば、語彙力は祖父母が面倒をみることで高くなる傾向ですが、これと比べると語彙力以外の特に、算数、数学につながる能力は幼稚園や保育所で過ごす効果が大きいようだと言っています。

また子育てについて、親の子育ての悩みなどについて祖父母が相談に乗ってあげて、良い方向にいくことも大きいのかも知れません。逆に、親が自分なりの子育てをしようと思っているのに、祖父母が異なる方針を口出すことにストレスを感じることもあります。私も異なる意見を聴くことはとても良かったと考えています。

私が子ども達に祖父母から何よりも学んで欲しいと考えていたことは、子ども達が時の流れの中で、祖父母の老いていく姿を直に感じ取り、尊敬と慈しみ(いくつしみ)の心を育って欲しいということでした。それは親の私が祖父母から感じたことでもあります。また孫もいますが、子育ての主役は両親であって、私たち祖父母は脇役として、なるべく相談があったときだけに参考になるかも知れない話をするようにしています。

園にも、おじいさま、おばさまが送迎でお顔をみせていただくことも多く、ありがたいことです。おじい様、おばあ様のおられるご家庭は、同居の有無にかかわらず、ご両親とともに、子ども達に温かくまた年齢を重ねられた思慮深い子育ての協力者となっていただければと存じます。