厳冬の2月に入ります。
厳しい寒さですが、ここまでは例年に比較して、降雪が少ないようです。しかし、油断は禁物で、春はまだまだ先です。寒さに負けないように過ごしましょう。
この欄を書くにあたって、ふとこれまでどのくらいの回数を重ねたかと思い、考えてみましたが、私の計算に誤りがなければ、35年目に入り、毎月欠かさずに書いてきましたので、400回以上を重ねてきたことになります。
これを書くきっかけは、私が保育の大学に学士入学して、改めて保育を学んだことから、保護者の皆さんと一緒に子育てを考えていきたいと思ったからです。
実は、それを含めて、三つの意図がありました。二つ目は、保護者の皆さんだけでなく、私たちの先生にも一緒に考えて欲しいという職員へのメッセージでもありました。
そして、三つ目は、自分自身が漫然と保育の仕事をするのではなく、メリハリをもって保育を学び成長したかったからです。それには、文献や資料を読み込んだり、多くの人の見解を傾聴することでもありました。
これまで、時折、保護者の方から、納得した、疑問が解消したなどの共感のお便りや、時には感動したなどの嬉しいお便りもいただいたこともありました。しかし、自分のことが書かれているのではないかとの不信とも思えるお声もありました。しかし、これまでこの欄で特定の保護者の方を想定して書いたことは1回もありません。おそらく誰にも当てはまりそうな子育ての話が自分と思えたかも知れません。そうであればご心配をおかけし、お詫びするところです。
また先生達からも、指導案等で参考になったとの声も聞けることもありました。先生達には、読むことを強いたことはありませんが、当然毎月のお便りを読む機会があります。是非読んで欲しい時は、その旨伝えることはあります。
そのなかで、私の想いは、一貫してこども達が自主・自立し、自分の力で幸せな歩みを続け、自分には自律の心で、他人には思いやりを持ち続けて欲しいということでした。それは、特別なことではなく、こどもの毎日の生活のなかにあります。つまり自主・自立は、こどもの生活のなかで育ちます。こどものささやきに耳を傾け、温かく包み込んで、時として待ってあげることも、大切なひとつだと思います。しかし、子育てには、様々なやり方があって、断定的なことを軽々に言うことではなく、それより、いろんなことを考える何かの参考になればと願うのです。
こうして書いてくると、今回で終わりの回想録のように思えますが、500回は無理としても、今少し続けさせていただければと思います。
これからも、残された期間、しばらくお付き合いください。