暑い夏ですが、新潟は経験のないような雨が降らない日が続いています。

今は水道が普及し、水不足は昔ほどではないのでしょうが、昔の干ばつは大変であったであろうと思います。
2学期が始まります。この時期は、子ども達の活動も入園、進級からさらに広がっていきます。楽しみな行事も、あり子ども達にとって楽しい幼稚園生活になるよう、先生達は進めて参ります。

子どもの育て方は、大変であると同時に楽しみでもあります。

幼児期は、子ども達が大きくなっていく礎となる根っ子を育てる時期でもあります。園の仕事を通して保育を学び、また自分も子どもを育ててきた経験から、日頃思うことがあります。

それは、子どもとの距離感をどのようにとるかが極めて重要であるということです。その距離間は、子どもの年齢、また母親、父親によって、異なるとは思いますが、基本は「つかず離れず」の微妙な距離間が大切であると思います。

余り、近すぎ、子どもにべったりの子どものいいなりの距離間では、子どもの成長にしたがって、問題行動が出ることが多いと言われています。それは、甘やかしとも言え、親も子も、親離れ子離れができずに、精神的に弱く社会人としての適用に問題を生じかねないか、逆に親の干渉を極端に嫌い親との断絶を望んだりします。

また、離れすぎると、それは放任とも言え、人の話に耳を傾けない勝手気ままな性格か、逆に親の愛情を感じられず情緒不安定になり、対人関係がうまくいかないことになりかねません。

両親でそれぞれの役割の中で距離間を考え、両親のどちらかが少し厳しめでも、そんなとき子どもにとって、他方の親が居心地の良い場所となれるような距離間も大切かも知れません。

報道による札幌の家族共謀による殺人事件の親子関係を「ヘリコプターペアレント」と解説する心理学者もおります。

「ヘリコプターペアレント」とは、子どもに先回りして動きがちな“過保護”で“管理過剰”な親を指す言葉と定義されています。

つまり、ヘリコプターのように移動せずに、子どもの頭上で停止し、子どもを必要以上に保護・見守ろうとすることを言うのでしょう。子どもとの距離間が余りにも近すぎるとも言えます。

将来の子どもの成長を見据えた子育ては、この子どもとの距離間を考えてみることは大切でないでしょうか。

それでは、職員一同、心を一つにして、子ども達を真ん中に、2学期を過ごして参ります。