今年は、雪が少なく助かると思ってましたら、県内でインフルエンザが猛威を振るっているとの報道があります。

園内での罹患は劇的ではないのですが、一進一退の状況です。また私達の教職員は、全員予防注射をしており、仕事柄普段から手洗いなどを励行しているのですが、子ども達と接する密度も高く、罹患する先生も出ています。「あ・い・う・え・べ~」体操も励行したいと思います。

子どもに対し、結構多く使う言葉で「早くしなさい。」があります。そしてこの言葉を使うときは、イライラすることが多く、子育てのストレスが増すときでもあります。「早く食べなさい。」「早く靴下(靴)をはきなさい。」「はやく歩きなさい。」などなどです。

しかし、この言葉は、効果があるのでしょうか。残念ながら余り効果がありません。子どもはそのことに興味がないなかで、追い立てられ、ついには親の方が我慢しきれず、手を貸してしまい、当面の問題解決で終わってしまいます。この状態は、過保護・過干渉と無縁ではないのです。

子どもは、時間をかけたり、興味を持ったり、あるいは自分がそれをしないと困ったりすることにより、子どもなりにやれるのですが、頻繁に「早くやりなさい。」と言い続けられ、手出しをされ、自己決定をしないまま終わってしまいます。つまり「早くしなさい。」自体が過保護であり、過干渉とも言うべきものなのです。「早くしなさい。」と言っても、効果がないという嘆きの原因は、実はそういった親の対応にあることが考えられます。

ではどうしたら良いのでしょうか。一時はイライラがますますつのるかも知れませんが、どうしても緊急的な時は別としても、「早くしなさい。」とせきたてず、なるべく「待つ」ことです。待つことで、子ども達の自己決定の機会を多く与えることになります。その場合、ひとつのコツとして、例えば、「じゃあ○○を一つやったら△△をしようね、お約束だよ。」とか、「△△をやったら、(一緒に)楽しい○○をやろうね。」というように、今興味を持っていることとからめながら誘導し自分で決定する場面を増やしていくのも良いと思います。

子育てで「待つ」ことは、大切なことでないでしょうか。

これから発表会もありますので、是非風邪、インフルエンザにも十分注意してお過ごし下さい。