「作って遊ぼう会」は、子ども達とともに、保護者の皆様からのご参加、ご協力を頂き、ありがとうございました。

この「作って遊ぼう会」は、従来の観せる作品展・バザーから、遊びを主体とした日常保育の延長線上の子ども達の作って遊べる一日へと転換したものですが、今年で9回目を迎えました。

先生達は、どうしたら子ども達が楽しく過ごせるかを一生懸命考えています。若い先生達の意欲とエネルギー、アイデアの素晴らしさに、毎年感動します。 と同時に、毎日の運転や園外保育はもちろん、日常保育の活動の支えに、そして「作って遊ぼう会」のような行事、他に例えば遠足、運動会、年長さんのアドベンチャースクル、クリスマス会、発表会、餅つき大会などには、運転手さんの縁の下の力が欠かせません。

今年の夏、私どもの園のひとつに、ある市の認定こども園・保育園の約20名の理事長先生・園長先生方が見学に来られました。 その理事長先生・園長先生が一番びっくりされていたのは、運転手さんが園舎の掃除やガラス拭き、給食の食缶運びなどの仕事や、さらには園庭で子ども達と遊んでいる姿に対してでした。私どもには当たり前の日常の風景ですが、特別のことと思われたようです。

聞いて見ると、見学されたほとんどの園では、運転手さんは午前のお迎えの運転が終われば一旦家に帰り、午後のお帰りの運転に戻ってくる運転だけのパート勤務というのです。一日中、運転手さんが常駐して仕事をし、また子ども達と遊ぶ姿に感動したそうです。

私達の園では、保育教諭はもちろん、運転手さんをはじめ全ての職員のそれぞれが、子ども達の成長のために大切な切な人的な環境であると位置づけています。運転手さんは全て正職の職員であり、運転だけが仕事ではありません。様々な年代・職種の人達の触れ合いが、子ども達にとって意味があり、子ども達の生活に必要なのです。ですから運転手さん達も、子ども達の成長のための仕事に参加している意識を持ち、その結果やりがいや生きがいを感じ、子ども達のためには、労力を惜しみません。

実は先日、労働省と独立行政法人高齢者・障害者・求職者雇用支援機構との共催の「雇用開発コンテスト」に、全国から推薦された121社の応募のうち31社が表彰されましたが、私達学園のこども園も表彰され、先日東京で行われた表彰式に招待されました。

表彰されたことは、運転手さんなどの職員が、第二の職場で働きがいのある、生きがいを持てるよう、職場づくりに努めてきたことが評価されたのではないかと思います。 このことは、これまで長年渡って、運転手さん・給食・事務・バス乗務・清掃など担当の職員も、保育教諭と分け隔てなく一体となって、保育に係わり、研修などにおいても、子ども達の保育を皆で支えているという意識づくりの取り組みをしてきたことの成果でもあります。

働く場合に、生き生きとした働きがいのある、生きがいのあることが何よりも必要と考えます。そのことは、子ども達にも良い影響を与えていると思います。