今年の夏は、これまでに経験をしたことのない暑さでしたが、キッズルームには、多くの子ども達が参加し元気な声を園内に響かせてくれ、また保育部の小さな子ども達も頑張って登園してくれました。

1学期末の年長さんのアドベンチャースクールも先生達の工夫で、子ども達は普段経験できない楽しい冒険が出来たのではないでしょうか。続いて先生達は、暑い夏もキッズルームで、子ども達と汗を流し、子ども達の健康面にも気をつかっていました。

その間、全姉妹園による幼児部・保育部合同の学園研修も行われ、主として年少までの担当の先生達は、「気になる子への対応」と「子ども達のトラブルの対処の仕方」、年中の先生達は「ピアニカの指導方法」と「私の保育活動のいち押し」、年長の先生達は「障害保育に関する知識や対応」と「小学校に向けての保育活動」のテーマ別に、これまで外部研修などで学んできた先生が講師役で報告し、ことを踏まえて、皆で意見交換をするなどしました。身近な日常のテーマで、共通の問題意識を持った先生達は真剣に学んでいました。こうした研修を通して、若い先生は自ら、また先輩の先生から学び、先輩の先生も保育の知識や技能をリフレッシュし、さらには後輩からも学んでいきます。先生達の話合いを見ていると、正直言って私達の先生は熱心で意識が高いと感心します。

話は変わりますが、小学校では3年生から英語教育を導入することになりました。しかし、ここまでに至るに長い道のりがありました。今から60年以上前になりますが、私達の幼稚園は、新潟市で始めて英語を取り入れました。以来長く、他の園から英語は幼稚園からは早すぎるなどと、一部の批判を受けることになったのです。それでも創立者は、「必ずグローバルの社会がやってくる、国際的な視野を子ども達にも持って欲しい」と、その信念を曲げることはありませんでした。そして、私達の学園では長い期間をかけて、言わば保育の先生は母親役、英語科の先生は父親役で、保育生活のなかで無理なく、自然に英語を身につけられるよう工夫した指導方法を確立してきました。そのような観点から、例年夏・冬・春の学園研修でも、また今年の夏休み研修も英語科の先生が中心になって、先生達も楽しくなるような英語の研修を取り入れ、研修を行いました。

現在では多くの幼稚園・保育園が英語を取り入れ、あれほどまでに批判していた園も英語を取り入れるようになりました。そういったときに、ブームに流されることなく、子ども達の原点は「遊び」であることを私達の園は忘れることのないよう、姉妹園全部の園名に「あそびの森」をつけることにしたのです。

「あそびの森」の誕生の秘話でもあります。 9月に入っても、暑い日が続く予報でもありますので、引き続いて健康にも配慮し、子ども達を見まもりたいと思います。