梅雨の時期に入りました。梅雨が明けると暑い時期になります。健康に注意して、7月も元気で過ごして下さい。

さて、先月は遠足の話を致しましたが、今月はまた子育ての話に戻りたいと思います。

少子化の流れは、なかなか止まらないようです。少子化は、社会全体に大きな影響を与えるだけでなく、子ども達の世界にも少なからず影響を与えます。

家庭では、兄弟姉妹が少なくなり、兄弟姉妹関係のなかで、子ども達が葛藤しながら人格形成をしていく機会が少なくなります。

近所の異年齢の友達と走り回っていたことは、昔のことだと言われるようにもなってしまいました。年上の子どもや年下の子どもと友達になって、相手を思いやったり、時には喧嘩しながら、知らず知らずのうちに、自分勝手の行動が思いどおりにならないことを学んだりすることが少なくなりました。

外で遊べる友達も少なくなれば、戸外に自然と触れあうことも少なくなり、その結果テレビやゲームなど、一人遊びが増加しているのではないかと言われています。

また、少子化故に、親の愛情もたっぷり受けることができる代わりに、その期待感の余り過干渉や過保護の危険も潜んでいます。

このようなに人間関係が希薄になりかねないなかで、集団生活の場である幼稚園・保育園のような保育施設の役割は、ますます重要になってくると思います。園生活では、他の子が使っているおもちゃや遊具を自分のものにしたいと思っても、順番を守らなければ貸して貰えなくなったり、あるいは友達とのトラブルが起こったりします。

しかし、喧嘩したり仲直りしたりしながら、次第にその解決方法を学んでいきます。成長するに従って、子ども達自身の個性化が現れるとともに、その解決方法から、人間関係における社会性も学びます。

実は、4月の新学期から出発した新入・進級園児は、1学期末の7月頃には、活動が活発化し、個性化も進み、トラブルや喧嘩もが多くなる時期でもあります。しかし、子ども達の成長を信じ、その活発な活動を温かく見守っていただければと思います。