今年も、街にジングルベルが鳴り響く時期になりました。子ども達にとって楽しい時期でもあります。「サンタさんが来てくれるんだ」という子ども達のワクワク感を大切にして、夢のあるクリスマスを迎えて欲しいと思います。

他方、これから本格的な冬に向かって、ますます寒くなって参ります。風邪やインフルエンザの流行の時期を迎えます。原因ははっきりとわかってはいないようですが、インフルエンザの罹患者に異常行動が見られる例も報告されており、厚生労働省からは部屋に鍵をかけるなどの注意喚起をしていますので、十分注意をされて下さい。

11月末には、学園では先生・職員達が全員インフルエンザの予防注射を園医の先生から打っていただきました。それでも罹患する場合もありますが、「あ・い・う・べ体操」とともに、手洗い・うがいを励行し、風邪・インフルエンザ対策をしっかりやっていきたいと思います。

さて、ネットを利用して自殺願望の女性を多数殺害した痛ましい事件がおきるなど、ネット社会の問題が多発しています。スマホから手軽にネット社会と繋がり、それが日常生活の中に入り込んでいます。現実の社会と仮想社会の区別すら曖昧となっています。

10月のお便りでも書きましたが、私もガラケーからスマホに変えてみました。電車に乗ると、その車両のほとんどの乗客がスマホに見入っており、何を見ているのだろう、何をしているのだろうと不思議にさえ思えたので、実際自分でも体験してみたいと思ったからです。実際に使ってみて、パソコン以上に余りの情報の多さとその入手に手軽であることを実感しました。自己管理がしっかりしていないと、中毒になりかねないとさえ思いました。また、そこに溢れる情報の真偽をきちんと見極めないと、噂やデマや真実でないことに惑わされる危険が一杯であるとも思いました。そして、テレビ以上に自己管理能力が問われる深刻な問題であるとも実感しました。

スマホを含めたネット社会への対応は、これからの教育の重要課題のひとつでないかと考えます。これは最早、算数・国語・社会・理科などの普通科目にない困難性を伴い、さらに学校教育に止まらず、家庭の教育と一層深く関わり、幼児期から一貫した情報教育過程の構築が必要と思います。利用の管理能力やその真偽を見極める能力などを、どうやって育成していくかも、これからの教育に問われていくのでないでしょうか。