「作ってあそぼう会」は、お家の方のご協力で、子ども達もたくさん楽しむことができましました。また毎年、子ども達を楽しませようとする先生達のアイデアは素晴らしいと感心します。

「運動会」や「作ってあそぼう会」、「発表会」などの大きな行事には、日常保育の各学年を主体とするチームの他に、全学年を通じ若手から中堅までの経験年数構成にも配慮したプロジェクトチームを編成し、それぞれのプロジェクトチームは、様々なアイデア、教材研究などを検討します。このプロジェクトチームと全員の先生が共通理解のもとで行事を進めます。これは私達の学園の特色でもあり、保育はマンパワーであることを実感させます。

このような先生達には、ある姉妹園からの先生の発案で始まり、今は全姉妹園で行っている「ハピートークの日」があります。これは、毎週1回、朝礼時に2名程度の先生が自分の普段思っていることや、子ども達から受けた感動、楽しかったこと、同僚・後輩・先輩からの励ましで困難を乗り越えられたことなどちょっと幸せになれる短時間のスピーチの機会を設けています。

若い先生の感動的な話や経験のある先生の含蓄ある話、同僚・先輩・後輩の良さの再発見など、先生達が幸せな気持ちで一日を保育することは、子ども達にとっても幸せなことです。難しいことをするのでなく、素直なちょっとした気持ちを相手伝えることは、自分も幸せな気持ちになれるし、人を幸せな気持ちにしてくれるのではないでしょうか。先生達のハピートークはそのことを教えてくれます。

そんなことを考えると、保育を先生達が支えている先生達のマンパワーに感謝する気持ちになります。もちろん若い先生はいろんなミスや失敗もすることも多いかも知れませんが、精一杯頑張り、成長していることを理解してあげたいと思います。私は、人の成長は職人の物作りに似ていると思います。即席で仕上げる仕事には決して良いものは作れません。失敗が多くても、時間を要しても、ゆっくりでも時間をかけても丁寧に学んでいけば、自分が気づかなくても知らず知らずに成長していけます。ベテランの先生も、実は若いときには失敗を多く重ね、それを経験として学び今日に至っているのです。自分が出来るようになるとそのことを忘れがちですが、先生達にはそのことを忘れることのないよう、若い先生を見まもって欲しいとつとに話をしています。

先生達がチームワークによって互いに成長していくことは、子ども達の保育を充実していくことでもあるからです。