明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

穏やかなお正月と思っていましたが、石川県能登半島地方の地震が私たち新潟県にも大きな影響を与えるところとなり、衝撃的な年明けとなってしまいました。

幸い園では、大きな影響はなく、年明けの子ども達を迎えることができました。

私たちの園では、毎月地震・津波や火災など災害に対する避難訓練を実施しており、災害時の対応や避難経路など細かい点検を繰り返しております。子ども達の大切な命をお預かりしていることを肝に銘じて、安全を第一に対応して参ります。

年度末もあと3ヶ月となりました。子ども達は、4月の進級・進学までまた一段と成長いたします。

子どもは、「あそび」によって成長をしていくことは言うでもありません。そして、その「あそび」には子どもなりの「物語り」があります。小さな心に自分なりの世界を創りあげ、しかしそれは大人の常識にとらわれない自由奔放な無限な広がりを持った「あそびの物語り」なのです。

例えば、おままごと、お店屋さんごっこなどのごっこあそびや、おもちゃを使ったあそび、運動あそびなど、様々な「あそびの物語り」の登場人物になりきり、その世界に入り込みます。そして、その「あそびの物語り」は、子どもなりのあたかも現実の世界の体験として、その発想を広げ展開していきます。

大人ではその世界に浸り込めませんが、しかしそれでも保育者は、その子どもの「あそび」やそこにおけるささやきやつぶやきに耳を傾け、「あそびの物語り」をさらに広げていけるように手助けをすることは可能です。それには、保育者も幼児・童心に帰り、子どもと「あそびの物語り」を共有し、共にあそび、楽しんで想像を広げていくことです。

保育は、保育者が子どもに一方的に保育をするのでなく、子どものささやきやつぶやきに耳を傾け、子どもが今何を考え、どんな「あそびの物語り」を創っているのかを想像し、それはまさに子どもと共に「あそびの物語り」を創っていく協働作業なのです。そうすることによって、保育者も子どもから学び、子どもと共に成長していけるのでないかと思うのです。

私たちの園名の「あそびの森」は、そんな「あそびの物語り」を創っていく「あそびの森」でありたいものです。

年末の冬期園内研修では、子どもの「自主性を育てる保育」を重要なテーマとして取り上げ学び合いましたが、子どもの自主性を育てるに、いろんなアプローチがあるかと思います。子どもの「あそびの物語り」を考えてみるのもそのひとつの手がかりになるのでないかと思い、年頭にあたって述べてみました。

それでは、3学期も、皆様のご協力を得ながら、子ども達と一緒に「あそびの物語り」を創っていけるように頑張って参りますので、よろしくお願い申し上げます。